埼玉県支部について

埼玉県支部からのメッセージ

~ ふれあってつながれば希望が見える ~

 認知症に関わる当事者団体である「呆け老人をかかえる家族の会」が京都で結成され、その翌年の1981年2月に、埼玉県で第1回のつどいが開催され、埼玉県支部がスタートしました。
 支部報の「ふれあい」は1982年より発行が開始され、電話相談は1983年から始まりました(※)。現在まで活動の3本柱として「つどい」「会報」「電話相談」を継続しています。そして、2024年8月に埼玉県支部のHPが開設されました。   
                                       ※埼玉県によるシルバー介護テレホン相談に参加                      
 現在まで活動を続けられているのは、いつも支えて下さっている会員である介護家族と認知症ご本人の皆様、そして活動にご協力下さっている関係機関や専門職の皆様のおかげであり、心よりお礼申し上げます。
 認知症は身近な病気となっています。認知症になって不安になり困っている人に、私たち家族や、周りの人、専門職の人ができることは、本人がしたいことをサポートすることです。また、本人や介護する家族が、悩みや苦しみを話し合い、そして共感し合える人とつながる家族の会の活動を、これからも続けてまいります。
 互いに支え合いながら「認知症になっても安心して暮らせる社会」を目指し、皆さんと共に進み続けていきたいと願っております。                               
                                               
                                                   2024年8月

公益社団法人認知症の人と家族の会では、下記の「理念」と「組織と活動」に基づき活動を続けています。

理念

  • 認知症になったとしても、介護する側になったとしても、人としての尊厳が守られ日々の暮らしが安穏に続けられなければならない。
  • 認知症の人と家族の会は、ともに励ましあい助けあって、人として実りある人生を送るとともに、認知症になっても安心して暮らせる社会の実現を希求する。

組織と活動

  1. 認知症の人と家族の会の判断と行動の基本は、本人と家族の幸せであり、活動の規範は絶対に本人と家族の心から離れない、である。
  2. 認知症の人と家族の会は、本人どうし家族どうしが励ましあい助けあって、生きる勇気と力をわかせる、認知症の人と家族の自主的な全国組織である。と同時に、そのことを理解しともに歩もうとする専門職その他の人たちをも包含する組織である。
  3. 認知症の人と家族の会は、認知症になっても安心して暮せる社会を求めて活動する。
  4. 認知症の人と家族の会は、認知症以外の疾病、障害を持つ人々とその家族の困難と心情を理解し、友好的な関係を築くように努める。

活動内容

埼玉県支部では、各地でのつどい、電話相談、会報を3本の柱として活動を行っています。埼玉県、さいたま市より委託事業として若年性認知症サポートセンターを開設しています。さらに、各種講演会の開催、自治体への講演会講師派遣、アルツハイマーデーの街頭啓発運動と幅広く活動を行っています。

以上の支部活動の3つの柱(つどい・会報・電話相談)の他に、アルツハイマーデー記念講演会や、交流学習会、交流・研修会などを毎年企画しています。アルツハイマーデー(9月21日)には、全国でリーフレットを配布し啓発活動を行っています。

また、本部を中心に、調査研究や国際的な関係組織との交流、施策の充実を求めて行政への働きかけを行うなどの活動も行っています。全国47都道府県に支部があり、約1万人の会員が認知症への理解を広め、共生社会の実現を目指して活動の輪をひろげています。